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上尾市の令和8年度のV2H補助金は上限5万円(購入・設置費用の1/2か上限額の低い方)です。太陽光発電との連系は不要で、V2H単体での申請ができます。
記載内容は2026年5月時点の公式情報にもとづいていますが、受付は先着順で、予算約2,926万円に達した時点で抽選または終了となります。事後申請(購入・設置後の申請)制で、業者代行申請も可能です。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
→ 令和8年度上尾市再エネ・省エネ対策推進奨励金(上尾市公式)
上尾市にお住まいの方がV2H(自宅と電気自動車をつなぐ充放電機器)を導入する場合、市の「再エネ・省エネ対策推進奨励金」が活用できます。令和8年度のV2H上限額は5万円(購入・設置費用の1/2か上限額の低い方)で、申請しやすい制度に整えられています。
上尾市制度の特徴は3つあります。①事後申請(購入・設置後に申請)のため工事スケジュールの心配が少ないこと、②業者代行申請が可能で書類作成の負担を業者に任せられること、③V2H単体で申請可能で太陽光発電との連系条件がないことです。事前申請制の他市と比べて、進め方の自由度が高いのが大きな魅力です。
このページでは、上尾市のV2H補助金の対象機器・補助金額・申請の流れ・国補助との併用ルールを、初めての方にもわかりやすく解説します。
👉 埼玉県内の他の自治体の補助金については「埼玉県V2H補助金まとめ」をご覧ください。
上尾市のV2H補助金とは?対象と金額
上尾市の「再エネ・省エネ対策推進奨励金」は、太陽光発電・蓄電池・V2H・エネファーム・EVなどの再エネ・省エネ機器を住宅に設置する個人や法人に対して市が奨励金を交付する制度です。脱炭素化の推進と家庭・事業所での省エネ活動の後押しが目的で、V2Hは令和8年度の対象機器のうちの1つに位置づけられています。
補助金額(令和8年度)
V2H充放電設備の補助額は1基あたり上限5万円です。実際の交付額は「上限額または購入・設置に要する費用(税抜)の2分の1」のいずれか低い金額となります。100円未満は切り捨てです。
たとえば機器代+工事費の合計が税抜120万円のV2Hなら、半額は60万円となるため上限の5万円が満額交付されます。逆に税抜8万円の安価な工事のみの場合は半額の4万円が交付額になります。一般的なV2H導入では総額が数十万〜200万円規模になるため、ほとんどのケースで上限5万円が交付される計算です。
| 対象機器 | 令和8年度の上限額 |
|---|---|
| V2H充放電設備 | 5万円 |
| 太陽光発電システム | 1kWあたり2万円・上限9万円 (4.5kW以上で上限到達) |
| 定置用蓄電池(太陽光連系・4kWh以上) | 5万円 |
| 燃料電池コージェネ(エネファーム) | 5万円 |
| 電気自動車(EV) | 5万円 |
| 燃料電池自動車(FCV) | 5万円 |
| 普通充電設備 | 1万円 |
| ZEH住宅・LCCM住宅 | 10万円 |
同じ年度内であれば一機器につき1回、一世帯につき3つまで申請可能です。たとえばV2H+EV+太陽光発電(4.5kW以上)を同年度に導入すれば、合計19万円(5万+5万+9万)の交付が受けられます。EVとV2Hをセットで導入する家庭にとっては、市の補助金だけで10万円分の支援が受けられる計算です。
補助対象となる事業の条件
令和8年度のV2Hの補助対象となるのは令和8年4月1日以降に購入・設置し、令和9年3月31日までに申請手続きを完了するV2H充放電設備です。年度をまたいだ駆け込み申請はできないため、設置スケジュールには余裕を持たせましょう。
上尾市のV2H補助金には、川越市のような「太陽光発電との連系」を求める要件はありません。太陽光発電が無くてもV2H単体での申請が可能です。これは上尾市制度のハードルが低い大きな特徴の一つです(なお、定置用蓄電池については太陽光連系が条件となる点にご注意ください)。
その他の条件として、自作品や中古品は対象外です。市販の正規V2H機器であれば問題ありませんが、フリマサイト等で中古品を購入して設置するケースは補助の対象になりません。
田中健太
鈴木さおり申請できる方と機器の条件
上尾市の再エネ・省エネ対策推進奨励金は、個人だけでなく法人・個人事業主も申請可能です。一般家庭でV2Hを導入する方はもちろん、市内に事業所を構える法人や個人事業主が事業用にV2Hを設置するケースも対象になります。これは草加市など他市に比べた上尾市制度の特徴の一つです。
対象となる方
申請者は次の条件をすべて満たす必要があります。
- 【個人】上尾市内に住所があり、かつ居住していること
- 【法人】市内に事業所を有する法人または市内で事業を営む個人事業主であること
- 奨励金申請時に市税(市民税・法人市民税・固定資産税・都市計画税・国民健康保険税・軽自動車税)を滞納していないこと
市税の滞納がないことは多くの自治体補助金で共通する条件です。納付状況に不安があれば、申請前に市役所の収納担当窓口で確認しておくのが安心です。コンビニ等で納付した場合は市側のシステム反映に時間がかかるため、納付直後に申請する場合は領収証の写しを添付するなどの工夫をしましょう。
法人・個人事業主が申請する場合は、追加で「法人の登記事項証明書(履歴事項全部証明書)」や「事業証明書」、個人事業主は「直近年度の所得税の確定申告書第一表のコピー」などの書類提出が必要となります。
機器の条件
V2H充放電設備として補助対象になる機器の条件はシンプルで、市場で正規に販売されている新品のV2H機器であれば対象となります。ニチコン製・パナソニック製・デンソー製などの主要メーカーのV2Hはほとんどが該当するため、機器選びで悩む必要はありません。
- 新品であること(中古品・自作品は対象外)
- 令和8年4月1日以降に購入・設置したもの
- 自己の家庭用または事業用に購入・設置したもの
また消費税は補助対象経費に含まれない点にも注意してください。たとえば機器代+工事費が税込110万円(税抜100万円)のV2Hなら、対象経費は税抜100万円で計算されます。半額は50万円となるため上限の5万円が交付される形です。
同一年度内における申請回数は一機器につき1回、一世帯につき3つまでと定められています。V2H・EV・太陽光発電のように複数機器を同時導入する場合は、3機器分まで補助の組み合わせが可能なので、家全体の脱炭素化を一気に進めるタイミングで活用すると効果が大きくなります。
⚠️ 定置用蓄電池は太陽光発電との連系が条件です。蓄電池とV2Hを同時に申請する場合、V2H単体は太陽光連系不要ですが、蓄電池側は太陽光パネルが設置されていることを示す書類の提出が必要になります。蓄電池の容量も4kWh以上であることが条件です。
申請の流れと必要書類
上尾市のV2H補助金で最も大きな特徴は「事後申請制」であることです。草加市のように購入・工事の前に申請する事前申請とは順序が逆で、購入・設置工事を完了してから申請する仕組みになっています。「補助金の交付決定を待たずに工事を進めたい」「業者の工事スケジュールに合わせやすい」というニーズに応える、使い勝手の良い制度です。
さらに、上尾市制度では業者による代行申請が可能です。書類作成や提出を販売店・施工業者に任せられるため、平日に市役所へ行く時間が取りにくい方や書類作成が不安な方も安心して申請できます。
申請から補助金交付までの4ステップ(事後申請制)
申請から補助金交付までの流れは次のとおりです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 業者選定・契約 | 複数業者で見積もりを比較して契約。CEV補助金を使う場合は国の交付決定を先に取得 |
| ② 購入・設置工事 | 令和8年4月1日以降の購入・設置が対象。工事完了後に領収書・写真等の証拠書類を保管 |
| ③ 奨励金交付申請 | 令和9年3月31日までに申請書一式をゼロカーボン推進室に提出(窓口持参または郵送) |
| ④ 審査・交付 | 市の審査を経て、指定口座に奨励金が振り込まれる |
事後申請のメリットは、「工事を待たずに進められる」ことに尽きます。事前申請制の市では「市の交付決定通知が届くまで工事を待つ」必要があり、繁忙期には2〜3週間の足止めが発生しがちですが、上尾市ではそうした待ち時間がありません。EV購入と合わせてV2Hを早く設置したい方には大きな魅力です。
⚠️ 令和9年3月31日までに申請手続きを完了する必要があります。年度をまたいだ申請は不可です。3月設置の駆け込み案件では書類の準備が間に合わないリスクがあるため、できれば年度終盤を避けて余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
受付期間と申請方法
令和8年度の受付期間は次のとおりです。先着順で、予算に達した時点で受付終了(または抽選)となります。
| 申請期間 | 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 ※予算に達した時点で受付終了または抽選 |
| 対象期間 | 令和8年4月1日以降に購入・設置したもの |
| 申請方法 | 窓口持参または郵送(電子申請なし) |
| 予算額 | 29,265,000円(全対象機器共通) |
予算約2,926万円は太陽光発電・蓄電池・V2H・EVなど対象機器全体で共有する仕組みです。令和7年度は11月28日に予算超過となり受付終了したため、年度後半に申請するほど抽選リスクが高まります。設置完了後は早めに申請するのが鉄則です。
📍 申請窓口
上尾市 環境経済部 環境政策課 ゼロカーボン推進室
〒362-8501 上尾市本町三丁目1番1号(本庁舎5階)
電話:048-775-7308(直通)/FAX:048-775-9872
受付時間:平日8時30分〜17時00分(土日祝・年末年始を除く)
必要書類のチェックリスト
V2H申請で必要となる主な書類は以下のとおりです。市の公式サイトから様式をダウンロードできます。
- 上尾市再エネ・省エネ対策推進奨励金交付申請書兼請求書(第1号様式)
- 領収書の写し(対象機器の費用が明記されているもの。内訳書の添付が必要)
- V2Hの正規保証書のコピー(機器の仕様・規格が判別できる書類でも可)
- 設置状況がわかる写真(型式名が判別できるもの1枚、機器本体1枚)
領収書に対象機器の内訳がない場合や、ローン支払いで領収書が発行されない場合は、業者に「販売証明書」を作成してもらい代用できます。書類の不備があると受付できないため、提出前にチェックシート(市公式サイトでダウンロード可)を活用するのがおすすめです。
業者に代行申請を依頼する場合は、追加で委任状と業者の名刺が必要になります。施工業者を選ぶ際に「補助金申請の代行に対応してくれるか」を確認しておくと、後の手続きがスムーズです。
田中健太
鈴木さおり国のCEV補助金との併用について
V2Hの補助金は、国の補助金と自治体の補助金を組み合わせて受けられるのが大きな魅力です。上尾市の補助金は市の独自予算で運営されているため、国の補助金との併用に大きな制約はありません。国のCEV補助金(令和7年度実績で最大65万円)+ 上尾市5万円の組み合わせで自己負担額を圧縮できます。
国のCEV補助金との併用は基本OK
国のCEV補助金(令和7年度実績で最大65万円・令和8年度の上限額は2026年5月時点で公式発表待ち)は次世代自動車振興センターが運営しており、上尾市の奨励金とは制度の趣旨も財源も独立しています。そのため、両方の要件を満たせば原則として併用可能です。
ただし注意したいのは、上尾市の奨励金交付額の計算ルールです。上尾市の交付額は「上限額(5万円)または購入・設置費用の2分の1のどちらか低い金額」と定められています。CEV補助金を差し引いた後の金額が上尾市の対象経費から除外されるかどうかは、申請前に環境政策課ゼロカーボン推進室で確認しておくと安心です。一般的なV2H導入(総額80〜200万円規模)であれば、CEV補助金を引いた後でも自己負担分が10万円を超えるケースが大半なので、上尾市の上限5万円は満額交付される形になります。
CEV補助金との併用で押さえる注意点
国のCEV補助金は上尾市制度と申請の進め方が異なるため、特に次の3点は事前に押さえておく必要があります。
- CEV補助金は事前申請制:交付決定通知を受け取った後でなければ発注・着工できない(上尾市と進め方が逆)
- CEV補助金は公募期間が短く先着順:例年予算消化が早く、令和8年度の公募開始時期は2026年5月時点で公式発表待ち
- 申請順序は「CEV補助金→工事→上尾市」が基本:国の交付決定後に工事を開始し、設置完了後に上尾市へ事後申請
CEV補助金は事前申請制のため、契約・発注の前に国の交付決定通知が必要です。上尾市は事後申請なので、この順序を守れば両制度の併用は問題なく進みます。「CEV補助金 申請→交付決定→契約・工事→上尾市申請」が標準的な流れです。施工業者と申請スケジュールを共有しておけば、両方の補助金枠に乗りやすくなります。
👉 国のCEV補助金の詳細は「国のCEV補助金とは?申請方法をわかりやすく解説」で詳しく紹介しています。
埼玉県の補助金との関係
埼玉県の「家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金」は太陽光発電・蓄電池・エネファームなどが対象でV2Hは含まれません。さらに県補助金は国の補助事業との併用が原則できないため、V2Hに関しては国のCEV補助金+上尾市補助の組み合わせがメインになります。
👉 補助金の併用ルール全般については「国と市町村のV2H補助金は併用できる?」で詳しく解説しています。
補助金活用時の自己負担シミュレーション
実際にV2Hを導入した場合の自己負担額をシミュレーションしてみましょう。V2Hの導入費用は機器代と工事費を合わせて80〜200万円と幅があります。ここでは標準的な構成(スタンダードV2H+標準工事)で試算します。
費用と補助金の差し引きシミュレーション
標準的な構成で試算すると、以下のようになります。なお、これは国のCEV補助金が令和7年度実績ベースで満額に近い金額で交付された前提の数値です(令和8年度の上限額は2026年5月時点で公式発表待ち)。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| V2H機器本体(スタンダードモデル) | 約100万円 |
| 標準的な設置工事費 | 約30万円 |
| 導入費用合計 | 約130万円 |
| 国のCEV補助金(令和7年度実績ベース) | ▲約60万円 |
| 上尾市の補助金 | ▲5万円 |
| 最終的な自己負担 | 約65万円 |
つまり国と市の補助金をフル活用できれば、導入費用の半分程度をカバーできる計算です。実際の金額は選ぶ機器のグレードや住宅の電気工事の状況によって大きく変わります。EVを既に所有している(または購入予定の)上尾市民であれば、上尾市制度の「EV5万円+V2H5万円」も組み合わせ可能なので、市の補助金だけで合計10万円分の支援が見込めます。
👉 費用相場の詳しい解説は「V2H導入にかかる費用の相場」をご覧ください。
補助金より影響が大きい「業者による30万円以上の価格差」
シミュレーションを見ると補助金の効果は大きいのですが、実は業者選びによる価格差の方がインパクトは上です。同じV2H機器であっても、依頼する業者によって総額に30万円以上の差が出ることは珍しくありません。
これは仕入れルートや工事費の積算方法、補助金申請代行の有無などが業者ごとに異なるためです。上尾市の場合、市の補助は5万円とコンパクトなので、補助金の取得以上に業者選びでの価格差が自己負担額を大きく左右します。「補助金で安くなったと思ったら、実は業者の見積もりが高かっただけ」という後悔を避けるためにも、必ず複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。
とくに上尾市は業者代行申請が可能な制度のため、「補助金申請の代行に対応してくれるか」も業者選びの判断軸に加えると、申請の手間も含めて総合的にお得な業者を選びやすくなります。
田中健太
鈴木さおり上尾市民が補助金を最大化する3つのポイント
上尾市にお住まいでV2H導入を検討する方が補助金を最大限に活かすには、次の3点を押さえておきましょう。
- 設置完了後はできるだけ早く申請する:先着順で予算超過時は抽選になるため、設置から間を空けずに申請手続きを進める
- CEV補助金は事前申請の順序を守る:国の交付決定通知が届いてから契約・工事開始→工事完了後に上尾市へ事後申請の流れを徹底
- 業者選びで複数社の見積もりを比較する:5万円の市補助以上に総額への影響が大きい価格差を見極める。補助金申請代行に対応する業者を選ぶと手続きの負担も減らせる
とくに3つ目の業者比較は、上尾市の補助金額(5万円)よりも自己負担額への影響が大きいポイントです。同じV2H機器でも業者によって総額30万円以上の差が出るため、補助金活用と同じくらい慎重に進めましょう。
まとめ:上尾市民は「事後申請の手軽さ」と「業者選び」がカギ
上尾市のV2H補助金についてのポイントを整理します。
- 補助金額:V2Hは1基あたり上限5万円(費用の1/2か上限額の低い方)
- 対象範囲:太陽光発電との連系不要・V2H単体で申請可能
- 対象者:個人・法人・個人事業主とも申請可(市内居住・市内事業所が条件)
- 申請のタイミング:事後申請(購入・設置完了後に申請)
- 申請方法:窓口持参または郵送。業者代行申請も可(委任状必要)
- 申請期間:令和8年4月1日〜令和9年3月31日(先着順・予算約2,926万円共通)
- 対象期間:令和8年4月1日以降に購入・設置したV2H
- 国のCEV補助金との併用:基本OK。「CEV→工事→上尾市」の順で申請
- 注意点:補助金より業者選びの価格差(30万円以上)が自己負担額を左右する
上尾市のV2H補助金で最も使いやすいのは事後申請制であることです。事前申請が必要な他市では「市の交付決定を待つ間、工事を始められない」という制約がありますが、上尾市では設置完了後に申請するだけなので、工事スケジュールの自由度が高くなります。業者代行申請にも対応しているため、書類作成が不安な方も安心して進められる制度です。
そして、市の補助5万円より遥かにインパクトが大きいのが業者選びによる価格差です。同じV2H機器でも業者によって総額に30万円以上の差が出ることは珍しくないため、必ず複数社から見積もりを取って比較することを忘れずに。「補助金で得したつもりが、業者選びで損していた」とならないよう、見積もり取得を後回しにしないことが大切です。
