このページの情報について
このページは令和8年度(2026年度)の国・埼玉県・県内40市の制度をもとに作成しています(2026年10月8日に各公式サイトで確認)。
県の蓄電池の補助は受付中ですが、先着順で、予算に対する申請額は約59%です(10月2日現在)。市の補助も予算に達した時点で終わります。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
→ 埼玉県の蓄電池補助(環境ネットワーク埼玉)
家庭用の蓄電池は、10kWh(kWhは電気の量の単位)で約120〜220万円と高額です(工事費込み・容量に比例)。国・県・市のどの補助が使えるのかは、分かりにくいところです。
このページでは、県の補助と県内40市の補助を一覧にしました。太陽光が必要か、工事の前と後のどちらで申請するかも、市ごとに確認できます。
結論:蓄電池の補助は「県10万円+市」。国は令和8年度分が終了
- 埼玉県:1件10万円。太陽光が既設か同時に付ける家庭で、既存住宅が対象。令和9年1月29日まで受付中(先着)
- 市:40市のうち28市に制度があり、令和8年度に受付中なのは23市。金額は3万円ほどから、条件が重い枠では40〜50万円まで
- 国:家庭用蓄電池のDR補助金(上限60万円)は2026年5月29日に予算に達して終了。令和8年度の後継事業は発表されていない
県と市の補助は、多くの市で一緒に使えます。ただし市によっては併用できなかったり、県の補助から市の補助額が差し引かれたりするので、後で説明する条件を確認してください。
埼玉県の蓄電池補助(10万円):太陽光が条件・既存住宅のみ
県の「家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金」のうち、蓄電池の補助は環境ネットワーク埼玉が受け付けています。主な条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助額 | 1件10万円(1万円未満は切り捨て) |
| 太陽光 | 太陽光発電が設置済みか、同時に設置して一体的に使うこと(全量売電は対象外) |
| 住宅 | 自分が住む既存住宅(新築は対象外) |
| 業者 | 県の「あんしん事業者」と契約すること |
| 申請 | 交付決定を受けてから工事(決定まで2か月ほどかかる場合あり) |
| 受付 | 令和9年1月29日17時まで・先着。実績報告は2月26日まで |
申請の締切は1月29日ですが、交付決定に2か月かかった場合、12月下旬の申請では決定が実績報告の期限(2月26日)に重なり、工事が間に合いません。実績報告は、工事と支払いが済んでから30日以内か2月26日の早いほうまでです。工事の日数も見て、早めに申請してください。
制度の詳細と申請書類は、環境ネットワーク埼玉の補助金ページで確認できます。県の太陽光の補助(1kWあたり7万円)は、5月27日に予算に達して終了しています(埼玉県公式)。
市の補助とは一緒に使える(市の補助額を引いて計算)
県の蓄電池の補助は、国や市町村の補助と併用できます。その場合は、蓄電池の購入額(税抜)から国や市町村の補助額を引いた額が、県の補助の対象経費になります(環境ネットワーク埼玉のよくある質問)。
たとえば、市の公式で併用できるとされている朝霞市・蕨市(市の補助10万円)なら県と合わせて20万円、上尾市(市の補助は上限5万円)なら最大15万円です。蓄電池の価格から市の補助額を引いた額が10万円を下回らないかぎり、県の10万円は減りません。
ただし、市の側で併用を認めていないことがあります。新座市は他の補助との併用ができず、春日部市は県の補助額を市の補助の対象経費から差し引きます。県のページで所沢市・春日部市・新座市・久喜市などが名指しされているのは、太陽光の補助についての規定です。
市町村別の蓄電池補助一覧(令和8年度・県内40市)
市名のリンクから、太陽光・蓄電池の詳しい解説ページ(6市)か、市の公式ページに移動できます。
主要15市
| 市 | 蓄電池の補助(令和8年度) | 太陽光の条件 | 申請のタイミング | 受付状況(10/8) |
|---|---|---|---|---|
| 川口市 | 設置費の1/2(上限16万円。市外業者は8万円) | 記載なし | 設置後 | 受付中(10種の機器の合計で残3,350万円・10/2時点) |
| 川越市 | 3万円 | 太陽光と連系 | 完了後・抽選 | 前期は終了。後期は令和9年1月から |
| 所沢市 | 1kWhあたり3万円(上限24万円・加算あり) | 記載なし | 設置後 | 第3期は11月2日〜30日 |
| 越谷市 | 5万円 | 不要 | 工事前・抽選 | 後期は10月5日〜16日 |
| 熊谷市 | 経費の5%(上限5万円) | 記載なし | 設置後 | 受付中とみられる(予算は非公表) |
| 春日部市 | 1kWhあたり4万円(上限20万円。重点区域は24万円) | 非FITの太陽光と同時に新設 | 工事前 | 受付中(12月28日まで) |
| 草加市 | 5万円 | 不要 | 工事前 | 10月6日に受付終了 |
| 上尾市 | 経費の1/2(上限5万円) | 既設か同時 | 設置後 | 受付中 |
| 久喜市 | 6.5万円。非FITの太陽光と同時なら最大32.9万円の枠も(併用不可) | 6.5万円の枠は記載なし | 6.5万円の枠は工事の前後どちらでも | 受付中(12月25日必着) |
| 朝霞市 | 10万円 | 記載なし | 工事前(既存住宅のみ) | 受付中(全機器の残188万円・8/31時点) |
| 新座市 | 最大45万円 | 既設か同時(非FIT) | 契約前 | 6月8日に予算の上限に到達 |
| 蕨市 | 10万円 | 既設か同時 | 工事前 | 受付中(全設備の残217万円・9/1時点) |
※ さいたま市・志木市・三郷市は、令和8年度の市の蓄電池補助がありません(さいたま市は太陽光・蓄電池の共同購入を実施)。受付状況は2026年10月8日に各市の公式サイトで確認したもので、予算の残りは日々変わります。
残りの25市
| 市 | 蓄電池の補助(令和8年度) | 太陽光の条件 | 申請のタイミング | 受付状況(10/8) |
|---|---|---|---|---|
| 秩父市 | 価格の1/3(上限40万円) | 非FITの太陽光と同時 | 着工の前後どちらでも | 受付中(残2,635万円・10/1時点) |
| 入間市 | 価格の1/3(上限50万円) | 非FITの太陽光と同時 | 着工の前後どちらでも | 6月25日に予算の上限に到達(以降は補欠) |
| 白岡市 | 価格の1/3(最大36.1万円) | 非FITの太陽光と同時 | 設置前 | 受付中(残1,215万円・9/29時点) |
| 深谷市 | 経費の1/2(上限10万円) | 不要 | 設置後 | 受付中(残1,986万円・9/15時点) |
| 本庄市 | 経費の1/10(上限10万円) | 記載なし | 工事の14日以上前 | 受付中とみられる(予算は非公表) |
| ふじみ野市 | 1kWhあたり2万円(上限7万円) | 既設か同時 | 着手の3週間以上前 | 受付中(残575万円・9/30時点) |
| 加須市 | 5万円 | 不要 | 工事前 | 受付中とみられる(1月29日まで) |
| 狭山市 | 5万円 | 太陽光などと接続 | 設置後 | 受付中(残580万円・10/1時点) |
| 羽生市 | 5万円 | 不要 | 工事前 | 受付中とみられる |
| 鴻巣市 | 上限5万円(新築のみ) | 不要 | 工事前 | 受付中とみられる(2月26日まで) |
| 北本市 | 上限5万円 | 不要 | 交付決定の後に着工 | 受付中(残60万円・9月末時点) |
| 八潮市 | 5万円 | 不要 | 設置後 | 受付中(予算570万円のうち128万円執行・9/7時点) |
| 富士見市 | 5万円 | 不要 | 設置後 | 受付中とみられる(2月15日まで) |
| 坂戸市 | 1kWhあたり1万円(上限5万円) | 記載なし | 着工前 | 受付中とみられる |
| 吉川市 | 5万円(太陽光と同時なら10万円) | 既設か同時 | 設置後 | 受付中とみられる |
| 桶川市 | 5万円 | 既設か同時 | 着工前 | 6月11日に受付終了 |
※ 行田市・飯能市・東松山市・幸手市・鶴ヶ島市・日高市・戸田市・和光市・蓮田市は、市の公式サイトで令和8年度の蓄電池補助を確認できませんでした。町村は今回調べていないため、お住まいの町村役場に確認してください。
田中健太
鈴木さおり申請のタイミングに注意:工事の前に申請する制度がある
県の補助は、交付決定(補助金を出すという決定)を受けてから工事をする「事前申請」です。市の補助には、工事の前に申請する市と、設置した後に申請する市があります。
- 工事の前に申請:県・春日部市・越谷市・草加市・朝霞市・蕨市・新座市・加須市・本庄市など
- 設置の後に申請:川口市・所沢市・熊谷市・上尾市・深谷市・狭山市・八潮市・富士見市・吉川市など
- 着工の前後どちらでもよい:久喜市(6.5万円の枠)・秩父市・入間市
県と「工事の前に申請する市」の両方を使うなら、両方の交付決定を待ってから契約・工事をします。先に着工すると、その補助は受けられません。
補助が大きい市は「非FITの太陽光と同時」が条件
国の交付金を使った大きな補助があるのは6市です。秩父市(上限40万円)・入間市(上限50万円)・白岡市(最大36.1万円)・新座市(最大45万円)・久喜市(最大32.9万円の枠)・春日部市(上限20〜24万円)が当てはまります。そのぶん条件が重くなります。
- 太陽光をFIT(固定価格買取)の認定を受けずに同時に新設すること(新座市は既設の太陽光につなぐ枠もあった)
- 発電した電気の30%以上を自宅で使うこと
- 国の他の補助(DR補助金、ZEH=使うエネルギーを実質ゼロに近づけた住宅の補助など)とは併用できないこと
入間市と新座市は、令和8年度の予算の上限にすでに達しています。この2市で太陽光と蓄電池を同時に付けるなら、来年度の制度の発表を待つのも一つの方法です。
蓄電池とV2H、どちらを選ぶか
EV(電気自動車)があるなら、蓄電池の代わりにV2Hを付けて、EVの電池を家庭用の蓄電池として使う方法もあります。EVの電池は軽EVで約20〜30kWh、普通のEVで約55〜90kWhと、家庭用蓄電池(5〜15kWh程度)より大きいのが特徴です。
ただし、EVで出かけている間は家に電気をためられません。向き不向きは、車の使い方と停電への備え方で決まります。違いと選び方はV2Hと蓄電池の違いで詳しく解説しています。
V2Hは県の補助の対象外ですが、市の補助がある市もあります。市ごとのV2Hの補助は埼玉県のV2H補助金まとめで確認できます。
まとめ
- 埼玉県で蓄電池に使える補助は「県10万円+市」。国のDR補助金は令和8年度分が終了
- 県の補助は太陽光が既設か同時・既存住宅のみ・工事の前に申請。令和9年1月29日まで、先着。決定に2か月ほどかかる場合があり、実績報告は2月26日までなので早めに
- 市の補助は40市のうち28市にあり、受付中は23市。金額・太陽光の条件・申請の時期は市ごとに違う
- 県と市の補助は多くの市で併用できる。ただし新座市は併用不可、春日部市は県の補助額を差し引く
- 大きな補助(30〜50万円)は、非FITの太陽光と同時に付けることが条件
太陽光と蓄電池・V2Hを組み合わせたときの節約額や卒FIT(太陽光の固定価格での買取期間が終わること)後の考え方は、V2Hと太陽光発電の組み合わせで解説しています。
太陽光と蓄電池の見積もりを比べるなら
補助の条件を満たすかどうかは、機器の型式や太陽光の容量で変わります。グリエネ(グリーンエネルギーナビ)は、全国450社の販売施工会社から、条件に合う会社を最大5社まで紹介してもらえる無料の一括見積もりサービスです。太陽光と蓄電池をあわせて見積もりを依頼できます。
広告
